【月とカーラ】

月の光に抱かれて
恋に落ちてゆく二人は
星の散らばる砂浜で
永遠の時を描いた
だけど僕だけは
知っている
このささやかな約束も
砂に書いた
文字のように
嘘に
変わってしまうんだ

カーラ
夜が明けたなら僕は
銀色の船に乗って
また次の海へと
旅立ってく
僕のカーラ
今隣でささやかに
寝息をたててる君に
僕は何も言えず
ただ
見つめているだけさ

窓の外潮風たちが
月の竪琴を奏でる
僕たちの行く末なんて
まるで
知らぬふりをしてさ
船乗りの重ねた嘘は
今すべて
捨ててしまおう
君を見知らぬ国へと
連れ去って
しまえるなら

カーラ
夜が明けたなら僕は
銀色の船に乗って
また次の海へと
旅立ってく
僕のカーラ
引き裂かれてゆく恋に
なすすべもないままで
別れの時だけが
近づいてる
僕のカーラ

カーラ
夜が明けたなら僕は
銀色の船に乗って
また次の海へと
旅立ってく
僕のカーラ
そのシルク色の髪に
映ってる月の光が
消えてしまう前に
この部屋を出てゆくよ

(C)Tomoyuki Kawano